差込項目とは
差込項目とは、半角$マークと半角{}(中かっこ)で囲まれた項目です。
例えば、「出願番号」は差込項目では${出願番号}となります。
${出願番号}を使った「レターテンプレート」マスタをあらかじめ登録しておくと
案件の「レター」タブからその案件の出願番号が差し込まれたレターを作成することができます。
「メニューバー>設定>差込項目」からすべての差込項目と差込オプションを確認できます。
差込オプションを使用するとより柔軟なレターを作成することが可能です。
差込項目が使えるテンプレート
差込項目は、以下のマスタ内に登録できます。
- レターテンプレート(マスタおよびテンプレートファイル内)
- メールテンプレート
- 案件連絡テンプレート
- 請求書テンプレート(請求書差込項目を使用)
- 合計請求書テンプレート(合計請求書差込項目を使用)
- ワークフロー
差込項目の確認方法
項目のヘルプマークから確認するか、「メニューバー>設定>差込項目」からキーワードフィルターを使って検索します。

複数データを差込む場合
発明者のような1つの案件に複数のデータが登録されている場合に活用できるオプションです。
allオプション
メール・レター両方に使用できます。
${発明者,all}
発明 太郎; 発明 二郎
ブロックオプション
メール・レター両方に使用できます。
${発明者ブロック}
【発明者】
【住所又は居所】 ${発明者住所}
【氏名】 ${発明者}
${/発明者ブロック}
【発明者】
【住所又は居所】 東京都港区
【氏名】 発明 太郎
【発明者】
【住所又は居所】 東京都港区
【氏名】 発明 二郎
ラインオプション
レターで使用できます。word内のテーブルで使用します。Excelは非推奨です。データの数の分、テーブルの行ができます。
1 | ${発明者ライン}${発明者} | ${発明者・英語} |
1 | 発明 太郎 | Taro Hatsumei |
2 | 発明 二郎 | Jiro Hatsumei |
日付を差込む場合
特定の日付を差込む場合
差込項目を使用します。
- ${出願日} ⇒ 案件の「データ>出願」タブ「出願手続」テーブル「出願日」
- ${審査請求日} ⇒ 案件の「データ>出願」タブ「出願手続」テーブル「審査請求日」
標準アクションの日付を差込む場合
標準アクションはアクションごとに差込項目が用意されているので、対応する差込項目を使用します。
アクションが案件に登録されていない場合は差込ができません。
- ${審査請求期限日} ⇒ 「審査請求」アクションの法定期限日
- ${登録料納付期限日} ⇒ 「登録料納付」アクションの法定期限日
年金アクションの日付を差込む場合
年金に関する差込項目を使用できます。
アクションが案件に登録されていない場合は差込ができません。
- ${最新年金期限日} ⇒ 最新の年金アクションの法定期限
- ${最新年金期限日・顧客} ⇒ 最新の年金アクションの顧客期限
- ${前回年金処理日} ⇒ 前回の年金アクションの法定期限処理日
更新アクションの日付を差込む場合
更新に関する差込項目を使用できます。
「登録料納付」アクション、「分割後期登録料納付」アクション、「更新申請」アクション、「分割後期更新料納付」アクションはそれぞれ差込項目が異なります。
アクションが案件に登録されていない場合は差込ができません。
なお、${最新更新期限日}は更新アクションの種類を問わず最新の更新アクションを参照します。
- ${更新申請期限日} ⇒ 最新の「更新申請」アクションの法定期限
- ${更新申請処理日} ⇒ 最新の「更新申請」アクションの法定期限処理日
- ${分割後期更新料納付期限日} ⇒ 最新の「分割後期更新料納付」アクションの法定期限
- ${分割後期更新料納付処理日} ⇒ 最新の「分割後期更新料納付」アクションの法定期限
- ${登録料納付期限日} ⇒「登録料納付」アクションの法定期限日
- ${登録料納付処理日} ⇒「登録料納付」アクションの法定期限日
- ${分割後期登録料納付期限日} ⇒ 「分割後期登録料納付」アクションの法定期限
- ${分割後期更新料納付処理日} ⇒ 「分割後期登録料納付」アクションの法定期限処理日
その他任意のアクションの日付を差込む場合
特定の日付とアクション以外(OAアクションやユーザアクションなど)は、${アクション期限日・法定}のような汎用的な差込項目を使用します。
アクション一覧やアクションから指定したアクションの内容を差込むことができます。
- ${アクション期限日} ${アクション期限日・法定} ⇒ 指定したアクションの法定期限
- ${アクション処理日・技術} ⇒ 指定したアクションの技術期限の処理日
- ${最新OA期限日} ⇒ 最新OAアクションの法定期限
- ${最新OA期限日・事務} ⇒ 最新OAアクションの事務期限(複数同一期限種別がある場合は未処理の期限日の中から最も期限日が近いものを優先)
- ${最新IDS処理日・技術} ⇒ 最新IDSアクションの技術期限処理日(複数同一期限種別がある場合は入力済みの処理日のうち最も近いものを優先)


日付に関する差込オプション
日付に日数を足す/減らす(modifyオプション)
modifyオプションで案件に登録されていない任意の日付を差込むことができます。
例えば一週間後の「〇日までに返信ください」という文章は「${今日,modify(+7d)}までに返信ください」と記載することで差込みすることができます。
- ${今日,modify(-7day)} ⇒ 今日の7日前 ※前は「-(マイナス)」で記載
- ${今日,modify(+7d)} ⇒ 今日の7日後 ※d=dayの略記 ※「+(プラス)」は省略可
- ${今日,modify(end of month)} ⇒ 今月末 ※eom=end of month の略記
- ${今日,modify(1month eom)} ⇒ 来月末
- ${今日,modify(2m bom)} ⇒ 今日の2か月後の月初日 ※m=month の略記
- ${今日,modify(3 month lw} ⇒ 今日の3か月後の日付、それが土日の場合直前の平日 ※lw=last weekday の略記
- ${今日,modify(2y first weekday)} ⇒ 今日の2年後の日付、それが土日の場合直後の平日 ※first weekday=fw に省略可
- ${今日,modify(new year)} ⇒ 次の年の1月1日 ※new year=ny に省略可
日付の表示形式を指定する(fomatオプション)
日付の形式、例えば「2019年9月19日」や「2019/09/19」など日付の形式を設定できます。
詳細は「【差込】日付形式を指定する」を参照ください。
印紙代を差込む場合
請求項数や納付年度数から印紙代を計算し金額を差込みます。
特許・実用新案・意匠
- ${請求項数・最新} ⇒ 案件の「データ>出願」タブ「出願手続」テーブル「請求項数・最新」
- ${審査請求印紙代} ⇒ 審査請求印紙代
- ${登録料印紙代} ⇒ 登録料印紙代
- ${次回年金印紙代} ⇒ 次回年金印紙代(案件の「データ>年金」タブ「年金納付履歴」テーブル印紙代を参照して計算します)
- ${次回年金印紙代,years(1)} ⇒ 次回年金印紙代(2年分)
- ${次回年金印紙代,years(2)} ⇒ 次回年金印紙代(3年分)
- ${審判請求印紙代} ⇒ 審判請求印紙代
商標
- ${区分数・最新} ⇒ 案件の「データ>出願」タブ「出願手続」テーブル「区分数・最新」
- ${分割納付F,flag(有,無)} ⇒ 案件の「データ>出願」タブ「商標書誌」テーブル「分割納付F」(登録料納付の分割)のチェック有無
- ${登録料印紙代} ⇒ 登録料印紙代
- ${登録料印紙代,years(5)} ⇒ 分割納付(5年分)の登録料印紙代
- ${更新分割納付F,flag(有,無)} ⇒ 案件の「データ>更新」タブの最新 の「更新」テーブル「分割納付F」(更新料納付の分割)のチェック有無
- ${次回更新印紙代} ⇒ 次回更新印紙代
- ${次回更新印紙代,years(5)} ⇒ 分割納付(5年分)の更新印紙代
旧料金判定判定について
- 「出願手続」テーブル「登録料納付」が2022年3月31日以前の場合、${登録料印紙代,years(5)}は旧料金を適用する
- 対応している更新テーブルの「更新申請日」(=前期の支払日)が2022年3月31日以前の場合、${次回更新印紙代,years(5)}は旧料金を適用する
その他便利な使い方
共願人
- ${出願人,coapl} ⇒ 宛先に選択した出願人以外の出願人
- ${出願人・共有人,all} ⇒ 案件の「出願人」テーブルに登録されている出願人種別「共有人」の全ての出願人
異議申立受期間
- ${公開日}~${公開日,modify(6m)} ⇒ 特許の異議申立受期間
- ${登録公報発行日}~${登録公報発行日,modify(2m)}} ⇒ 商標の異議申立受期間
減免出願人存在FとIFオプションの組み合わせ
レターの差込みで${減免出願人存在F}を使用すると、出願人テーブルに出願人マスタに減免Fがチェックされた出願人がいると1、いない場合は0となります。
それを活用し、 ${減免出願人存在F} とIFオプションを使って、減免申請する出願人がいる場合に指定のメッセージをレターに表示するなどご利用いただけます。
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${IF1::減免出願人存在F=1}
【手数料に関する特記事項】・・・・・
${/IF1::減免出願人存在F=1}
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審査請求日が空欄の場合は審査請求期限日を、
審査請求日に日付が入力されている場合は「審査請求済」と差し込みたい
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${IF1::審査請求日=}
${審査請求期限日}
${/IF1::審査請求日=}
${ELSE1}
審査請求済み
${/ELSE1}
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マドプロ指定国とそのステータスを差込む
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${マドプロ指定国ブロック}
${マドプロ国}(${マドプロマドプロステータス})
${/マドプロ指定国ブロック}
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マドプロ指定国との中にアメリカ合衆国が含まれている場合
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${IF1::マドプロ国,all_LIKE_アメリカ合衆国}
使用宣誓書提出のために、、、、、
${/IF1::マドプロ国,all_LIKE_アメリカ合衆国}
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Q&A
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サマリタブに表示されるJ-PlatPat のリンクのURLは差込めますか?
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現在、専用の差込項目はございません。
従来、J-PlatPat側の固定リンクに暗号部分が含まれていたため、サーバに問い合わせる仕様としていたためです。ですが最近、J-PlatPat側の固定リンクの暗号部分がなくなり、以下の差込で対応可能と情報提供いただきましたので、
ユーザ様の事例をご紹介させていただきます。(掲載許可あり)https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-${出願番号,nojp}/10/ja
※root ipとしては、「c1801」「 PU」 について固定であるか未検証のため、全てのケースで対応可能であるかは不明です。
特許庁のリンクは、将来的に差込項目として追加する計画でございますが、
それまでは運用を検討いただければ幸いです。
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差込オプションのextractオプションの使い方を教えてください。
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extractオプションとは
差込項目のテキストからextract(ターゲット)で指定した文字を抽出する。テキスト中の「ターゲット(XXX)」という記載から「XXX」を抽出する。 [[受任書誌備考,extract(顧客連絡)]]の場合、受任書誌備考のテキスト内に「顧客連絡(XXXとYYYを依頼)」という記載があれば「XXXとYYYを依頼」を抽出する。 ターゲットに対応する記載がない場合は空白となる。
一例として、備考欄に記載した公開公報のURLを差込む方法をご案内します。
- 案件の「サマリ」タブ「案件書誌」テーブル「備考」欄に、公開公報(https://[公開公報URL]) と登録する。
登録する欄は「案件書誌」テーブル以外の「備考」欄や「案件メモ」でも問題ありません。 - レターテンプレートに ${受任書誌備考,extract(公開公報)} を記載します。
- レターを出力すると、https://[公開公報URL] が差し込まれます。
- 案件の「サマリ」タブ「案件書誌」テーブル「備考」欄に、公開公報(https://[公開公報URL]) と登録する。
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レターやメールでクライアントごとに差込む内容を変えたいのですが、どうすればよいですか?
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差込オプションを使った方法を2通りご案内します。
IFオプション
条件分岐により差込む内容を変えるオプションです。
差込内容はテンプレートに直接記入します。
出願人以外の条件や条件の組み合わせも可能です。詳しくは「メニューバー>設定>差込項目一覧」→「IFオプション」をご参照ください。案件の出願人を条件にしたIFオプションをご案内します。
テンプレートに差込項目を記載します。
${IF1::出願人=●●株式会社}
●●株式会社です
${/IF1::出願人=●●株式会社}
${IF1::出願人=■■ カンパニー}
■■ カンパニーです
${/IF1::出願人=■■ カンパニー}
${ELSE1}
その他の会社です
${/ELSE1}宛先に応じて差込まれます。
「●●株式会社」宛⇒「●●株式会社です」
「■■ カンパニー」宛⇒「■■ カンパニーです」
その他⇒「その他の会社です」extractオプション
差込項目のテキストからextract(ターゲット)で指定した文字を抽出するオプションです。
差込対象は、案件メモや各種備考欄など任意の項目で、ターゲットを( )で指定します。
ターゲットとなる( )前の文言、ターゲット内の文言は任意です。( )は半角カッコを使用します。出願人マスタの備考欄を活用する例をご案内します。
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アクションの期限日はレターやメールに差込みできますか?
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アクション種別(標準、OA、年金など)による期限日の差込項目は以下のような仕様になっております。
標準アクションは「最新標準」+「期限日」or「処理日」または「標準アクション名」+「期限日」or「処理日」
例) ${最新標準期限日}、${最新標準処理日}、
${出願期限日}、${出願処理日}OA、IDS、係争、ユーザアクションは「最新」+「アクション種別」+「期限日」or「処理日」
例) ${最新OA期限日}、${最新IDS期限日}、${最新係争期限日}
${最新OA処理日}、${最新IDS処理日}、${最新係争処理日}更新、年金アクションは期限日の時は「最新」+「アクション種別」+「期限日」、処理日の時は「前回」+「アクション種別」+「処理日」
例) ${最新年金期限日}、${最新更新期限日}
${前回年金処理日}、${前回更新処理日}上記の差込項目とは別に、
${アクション期限日}、${アクション処理日} の差込項目もございますが、こちらを使用すると、アクションを指定せずにレター、メールを出力した際は期限や処理日が直近のものを反映いたします。
案件のアクションタブから指定アクションのレター発行、メール発行から出力すると指定アクションの期限日や処理日を反映いたします。アクション種別を指定せず汎用的なテンプレートを作成いただく場合はこちらの差込項目がご活用いただけます。
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異議申立ての期限を管理したいのですが、可能ですか?また、自動で期限を立てることは可能ですか?
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標準アクションの「異議受期間」をご利用ください。標準アクション「異議受期間」を使用すると、レターやメールで、${異議受期間期限日}で異議申立期間を差し込むことが可能になります。
自動でアクションを作成する場合は、標準アクショントリガ設定にて、特許は登録公報発行日から6m、商標は登録公報発行日から2mで「異議受期間」の設定をしてください。
なお、標準アクショントリガ設定は出願案件のみ反映されますので、係争案件では使用できません。係争案件案件の場合は、標準アクションに手動で「異議受期間」のアクションを作成してください。
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出願人テーブルの対庁非表示とはなんですか?どのように使いますか?
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「対庁非表示」にチェックが入った出願人は、レターの出願人ブロックや出願人ライン使用時に出力されない仕様となっております。
願書に名前は載らない特許権を共有する共有者を登録する場合などにご利用いただきます。
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