特許紛争管理について

他社が自社の権利を侵害している可能性がある場合や、他社から自社製品に対する警告状を受け取った場合等、
訴訟に発展する可能性のある事案が発生した際は、「係争」案件を作成して管理することが可能です。

係争案件を作成すると、

  • 調査案件(例えばクリアランス調査)と紐づけて管理が可能です。
  • 相手特許の特許原簿や代理人とのやりとりを包袋ファイルへ登録可能です。
  • 相手特許の情報を「データ比較」機能で案件内に登録および更新可能です。

特許紛争管理の運用例

係争先の新規追加

まず、警告状を送る/送られた相手の情報を「係争先」マスタへ新規登録します。
「メニューバー>設定>マスタ一覧」メニューを開き、「係争先」マスタへと進み、「係争先新規追加」をクリックします。

相手先の情報を入力し、登録ボタンをクリックします。

相手先が代理人を立てている場合は、代理人の情報も係争先として追加してください。

案件作成

原告の場合

「メニューバー>事務処理>案件作成」メニュー開くと、「係争」テーブルの最下行「その他係争」欄に、法域・国内区分別にメニューを用意しています。
メニューの中から一つ選択し、ボタンをクリックして案件を作成します。

案件作成からメニューを選択したら、適宜テーブルに入力し、ページ下部の「登録」ボタンを押します。

代理人 :依頼する代理人が決まっている場合は、代理人を入力します。
当方主体:貴社名がデフォルトで入力されます。
係争先 :警告状を送る相手(被告)情報を入力します。

特許庁案件データ/庁データ比較機能の活用

「データベース>対象案件」タブ「対象出願/対象権利」テーブルに、相手先特許情報または自社特許情報を入力します。
出願番号を入力し、「特許庁」タブでデータ比較を行うことで、公開情報から出願番号などの書誌情報を入力することが可能です。

被告の場合

被告の場合は、既に出願案件があるので、「審判異議」タブ「係争先」テーブルで管理する、または新規案件を作成ください。

新規案件を作成する場合は、「メニューバー>事務処理>案件作成」メニュー開くと、「係争」テーブルの最下行「その他係争」欄に、法域・国内区分別にメニューを用意しています。
メニューの中から一つ選択し、ボタンをクリックして案件を作成します。

案件作成からメニューを選択したら、適宜テーブルに入力し、ページ下部の「登録」ボタンを押します。

当方主体:貴社名がデフォルトで入力されます。
係争先 :相手先(警告状の送り主/原告)情報を入力します。相手先が代理人を立てている場合は、代理人も入力します。

事件番号の登録

事件番号は専用の入力欄がないため、ユーザ定義番号欄を活用して管理します。

ユーザ定義項目テーブル(データベース>受任)

ユーザ定義番号の設定方法

「ユーザ定義番号3」を「事件番号」とする設定を行ってみましょう。
設定メニュー>ユーザ定義項目フィールド名設定へと進み、「ユーザ定義番号3」の欄に「事件番号」と入力し、「登録」ボタンを押します。

案件画面に戻ってデータベース>受任へと進むと、ユーザ定義項目テーブル内の「ユーザ定義番号3」が「事件番号」へと変更されていれば設定完了です。

製品の登録

自社製品に対し、他社より特許侵害の警告状を受け取ったら、対象製品の情報を製品マスタへ登録すると、製品情報も案件に登録可能です。

製品を登録したい係争案件の「データベース>対象案件」タブ「製品」テーブルへ進み、「編集」ボタンを押して編集状態に切り替えます。
対象となる製品を選択し、「更新」をクリックすると登録完了です。

製品の追加方法

「固定メニューバー ツール>製品管理へと進み、製品新規追加ボタンをクリックします。

製品マスタには「社内コード」「社内名」「製品種別」「製品分類」「製品分類」「リリース日」などの情報を登録することができます。
適宜入力し、「登録」します。

アクションの管理

紛争系のアクションは、標準アクション、係争受アクション、ユーザアクションで管理可能です。

以下のような運用例が考えられます。

・審決取消訴訟は、標準アクションもしくは係争受アクションの「審決取消訴訟出訴」マスタで登録する
・不正競争防止法差止は、新規マスタを作成の上係争受アクションに登録する

係争関係のアクションの登録方法は「係争受アクションマスタ」をご参照ください。

ユーザアクションの登録方法は「ユーザアクション(ユーザが任意に作成できるアクション)を作成する」をご参照ください。

調査案件との紐づけ

紛争に伴い、調査が発生した場合、「調査」案件を作成して調査の進捗や内容を管理することが可能です(案件作成>係争>調査)。
作成した調査案件は、係争案件と紐づけて管理することが可能です。紐づけ作業は、調査案件からのみ可能です。

調査案件の「データベース>契約関連案件」タブ契約案件」テーブルへと進み、「対象案件」欄に、紐づけたい係争案件の整理番号を入力します。

双方の案件ページのサマリページに「契約案件」テーブルが出来、紐づけた案件整理番号がリンクとなって表示されます。
リンクをクリックすれば、紐づけた案件のサマリページへと飛びます。

調査案件側
係争案件側