root ipクラウドの認証方法とは
root ipクラウドでは、ユーザの認証方法に複数の手段を用意しています。
これらを組み合わせ多要素認証にすることにより、より強固なセキュリティを実現します。
組織全体設定に加え、ユーザ単位でも設定が可能です。(下図「ユーザ単位設定」参照)
「メニューバー>設定>設定」→「ユーザー設定>ユーザ管理」の各タブにある、該当ユーザの編集ボタンよりご設定ください。
認証方法 | 説明 | 備考 | ユーザ単位設定 |
---|---|---|---|
パスワードログイン | ユーザがIDとパスワードを入力して両方が適合していればログインが許可されます。 | 初期状態ではパスワードが設定されています。 パスワードによるログインを禁止するにはSAML認証によるログインの有効化が必要です。 | 〇 |
電子証明書 | root ipが発行するクライアント証明書をroot ipクラウドにアクセスするときに要求します。 有効期間内の証明書がインストールされていない場合、root ipクラウドにアクセスができません。 | 初期状態では電子証明書が必須となります。 以下のいずれかを適用することで電子証明書必須を無効化することができます。 ・SAML連携+パスワードログイン禁止 ・IPアドレス制限 ・ワンタイムパスワード | |
IPアドレス制限 | 特定のIPアドレスまたは範囲からのアクセスのみを許可します。 | 〇 | |
ワンタイムパスワード | ログイン時に、スマートフォンにインストールした認証アプリから発行されるワンタイムコードを要求します。 適切なワンタイムコードを入力するとログインが可能になります。 | 〇 | |
シングルサインオン(SAML連携) | SAML方式によるシングルサインオンです。 SAML2.0準拠の IdP (Id Provider)ならどこでも連携が可能です。 |
セキュリティ設定をする
設定は「全権ユーザ」または「システム管理者」権限が必要です。
設定は「メニューバー>設定>基本設定>セキュリティ設定」で行います。
テスト環境と本番環境の設定は独立しているため、設定変更はテスト環境でお試しいただけます。

電子証明書必須を無効化する場合
以下のいずれかを適用することで電子証明書必須を無効化することができます。
・SAML連携+パスワードログイン禁止
・IPアドレス制限
・ワンタイムパスワード
電子証明書は、一部のユーザに限り要または不要とするような個別設定はありません。
代理人ユーザを含めたセキュリティ設定(参考例)
代理人ユーザはSAML連携ができないため、パスワードログインが必須になります。
そのため、全体設定「SAML認証+パスワードログイン禁止」を採用する場合は、代理人ユーザに個別パスワードログイン許可(初期値のまま)を設定ください。
例えば、以下のような設定が可能です。
- 社内(知財部ユーザ・発明者ユーザ):SAML認証+パスワードログイン禁止(電子証明書不要)
- 社外(代理人ユーザ):個別パスワードログイン許可(+IPアドレス認証orワンタイムパスワード)(電子証明書不要)
代理人ユーザ ユーザ情報設定画面
