電子帳簿保存法・インボイス制度の対応について

電子帳簿保存法

電子帳簿保存法とは、保存が義務付けられている帳簿(仕訳帳など)や取引書類(請求書、領収書など)について、電子データによる保存を認めた法律です。
電子帳簿保存法(2022年1月改正)では、大きく「スキャナ保存」「電子帳簿・電子書類」「電子取引」について制度や要求事項が分かれており、
このうち、root ipクラウドでは、「電子取引」に関して、電子帳簿保存時の要件に対応する機能を実装しております。

要求事項具体例法令root ipクラウドの機能
訂正・削除履歴の確保・訂正又は削除した場合に、訂正・削除の内容について、記録・保存を行う
・訂正又は削除した場合に、事後に検索・閲覧・出力ができること
施行規則第3条第1項第1号・請求書
・経費
・仮明細
検索機能の確保 ・取引年月日、取引金額、取引先名の記録項目により検索できること
・日付または金額の範囲指定により検索できること
・二つ以上の任意の記録項目を組み合わせた条件により記録できること
施行規則第3条第1項第5号・請求書検索
・経費検索
・仮明細検索
・請求費目検索
・合計請求書検索

出展:国税庁「電子帳簿保存法特設サイト」「電子帳簿保存時の要件

インボイス制度

インボイス制度(適格請求書等保存方式)とは、売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額等を伝えるために整備された制度で、2023年10月1日から導入されます。
売手は、適格請求書を発行・保存し、買手は、適格請求書を保存する必要があります。
適格請求書の保存については、電子帳簿保存法に対応するroot ipクラウドの機能をご利用ください。

適格請求書に必要な記載事項

要求事項root ipクラウドの機能(請求書機能)差込例
① 適格請求書発行事業者の氏名又は名称及び登録番号レターテンプレートに直接入力、または、差込をご使用ください。「メニューバー>設定>設定>基本設定ー組織基本情報設定」
事業所の氏名=${事務所}
登録番号=${インボイス登録番号}
② 取引年月日差込をご使用ください。

取引年月日は、「課税資産の譲渡等を行った年月日」とされ、
役務の場合は、役務提供が完了した日、いわゆる事務所の「売上計上日」にあたります。
root ipクラウドでは、個別請求書の「請求日」が集計メニュー上の「売上計上日」になっています。

請求日と請求書の発行日を使い分ける場合は、発行日は「請求書送付日」をご利用いいただけます。 
異なる取引年月日の請求書をまとめる場合は、個別請求書を作成した後、合計請求書機能でまとめることが可能です。
取引年月日=${請求日}
請求書発行日=${請求書送付日}
③ 取引内容(軽減税率の対象品目である旨)軽減税率の対象品目を想定しておりません。
④ 税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜き又は税込み)及び適用税率適用税率は消費税率10%固定の仕様です。
10%の表示は、レターテンプレートに直接入力、または、差込をご使用ください。
10%=${消費税率}
Wordテーブル内は${消費税率・課税}
⑤ 税率ごとに区分した消費税額等差込をご使用ください。消費税額=${消費税}
⑥ 書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称レターテンプレートに直接入力、または、差込をご使用ください。請求先名=${請求先名}

出典:国税庁「インボイス制度の概要」「適格請求書等保存方式の概要

よくあるご質問

合計請求書で適格請求書等保存方式(インボイス制度)に対応できますか?

合計請求書単体では、取引内容を記載しないため、適格請求書等保存方式(インボイス制度)に則った様式ではありません。
合計請求書は期間内の合計金額を示しているメモと同じ扱いになります。

合計請求書の消費税の計算について教えてください。

合計請求書の消費税は、個別請求書の消費税の累計額となります。
個別請求書の課税対象額の合計金額に一括で消費税を計算したものではありません。