商標の更新申請をシステムに登録する方法

商標の更新申請は、申請書を「HTML添付する」方法と「手動」で更新情報を入力する方法の大きく2通りあります。

  • 日本の商標で、HTML添付する場合は、基本的に手入力は不要です。分割納付の情報も取り込みます。
  • 手動の場合は、HTML添付で登録される項目を手入力してください。案件作成時は、「登録商標案件を手動で作成する」をご参照ください。

自動設定は必要?

日本の設定は、システム標準で国別年金更新設定が登録されており、HTML添付も可能ですので、設定は不要です。

外国の更新アクションの自動設定は、国別年金更新設定で行います。
【国別年金更新設定(更新)】更新アクションの自動設定をする」をご参照ください。
アクションは手動で登録・管理することも可能ですので、頻度の高い国のみ自動設定をするなど、ご検討ください。

更新申請アクション・分割納付アクションの仕組み

商標案件は、「データベース>更新」タブの「更新」テーブルの「更新回数」と
「データ>更新アクション」タブの「更新申請」アクションの「更新回数」が連動しています。
そのため、手動で案件を作成するときは最新の「更新回数」が対応するように作成します。

日本の場合、「設定登録日」をトリガに1回目の「更新申請」テーブルと「更新申請アクション」ができます。
1回目の「更新」テーブルの「更新申請日」をトリガとして2回目の「更新申請」テーブルと「更新申請アクション」ができ、3回目、4回目と続いていきます。
登録料や各回次の更新申請において登録料の分割を行った場合は、それぞれアクションができます。
分割後期の納付を行ったことで次の更新アクションができるという仕組みではありません。

登録料納付から更新の流れ

日本の商標を登録料納付から更新申請までの流れを分割納付の管理も踏まえてご案内します。

  • 「HTML添付する」場合は、画面の通りに進みます。
  • 「手動」の場合は、HTML添付で登録される項目を手入力してください。
    登録料の分割納付と更新料の分割納付でF(フラグ)をチェックする場所や手順が異なりますのでご注意ください。

登録料を納付する

案件作成済み、登録査定済みの前提です。

  1. 登録料納付書をHTML添付します。
    詳細は「【特許庁HTML添付】庁書類で案件データを更新する」を参照ください。
  2. HTML添付により「案件/庁書類同期キュー」ができるので、キューを登録します。
  3. 「システム連絡再読込」ボタンをクリックし、新しいキューがないことを確認して完了です。
案件/庁書類同期キュー説明
「出願手続」テーブル「登録料納付日」登録料納付日です。
「登録料納付」アクションの法定期限の処理日も同時に入力されます。
(登録料を分割納付している場合は)「商標書誌」テーブル「分割納付F」この時点ではまだ「分割後期登録料納付アクション」はできません。

商標登録証を受領する

  1. 商標登録証を受領したら、「データ>出願」タブ「出願手続」テーブル「登録番号」「設定登録日」を手動で入力します。
  2. 「設定登録日」をトリガに「テーブル更新キュー」ができるので登録します。
    「システム連絡再読込」ボタンをクリックします。
テーブル更新キュー説明
「出願手続」テーブル「権利満了日」設定登録日から10年の権利満了日です。
「商標書誌」テーブル「初回更新期間」「更新開始日」1回目の「更新」の情報が登録されます。
「更新」テーブル「更新回数」「更新期間」など1回目の「更新」テーブルが作成されます。
空のテーブルを作成するためのキューですので、内容は確認不要です。
  1. 「設定登録日」をトリガにアクション作成キューができるので登録します。
アクション作成キュー説明
更新アクション「更新申請アクション」設定登録日から10年を期限としたアクションです。
(登録料を分割納付している場合は)標準アクション「分割後期登録料納付アクション」設定登録日から5年を期限としたアクションです。
「分割納付F」 +起算項目(=設定登録日)が案件に登録されたことで「分割後期登録料納付」アクションのキューができます。
  1. 「システム連絡再読込」ボタンをクリックし、新しいキューがないことを確認して完了です。
  2. アクション一覧では以下のように各アクションが確認できます。
    「分割後期登録料納付」は標準アクションの種別となります。

登録料(後期分)を分割納付する

  1. 登録料納付書をHTML添付します。
    詳細は「【特許庁HTML添付】庁書類で案件データを更新する」を参照ください。
  2. HTML添付により「案件/庁書類同期キュー」ができるので、キューを登録します。
  3. 「システム連絡再読込」ボタンをクリックし、新しいキューがないことを確認して完了です。
案件/庁書類同期キュー説明
「商標書誌」テーブル「分割後期支払日」登録料納付の分割後期支払日です。
「分割後期登録料納付」アクションの法定期限の処理日も同時に入力されます。
案件/庁書類同期キュー

更新申請をする

  1. 更新申請書をHTML添付します。
    詳細は「【特許庁HTML添付】庁書類で案件データを更新する」を参照ください。
  2. HTML添付により「案件/庁書類同期キュー」ができるので、キューを登録します。
    「システム連絡再読込」ボタンをクリックします。
案件/庁書類同期キュー説明
「更新」テーブル「更新申請日」「更新登録料納付日」「納付権者」
(更新申請の登録料を分割納付している場合は)「更新」テーブル「分割納付F」「更新」テーブル「分割納付F」にチェックがはいると「分割後期更新料納付アクション」ができます。
案件/庁書類同期キュー
  1. 2の「案件/庁書類同期キュー」の登録により、新たなキューができるので、キューを登録します。
    「システム連絡再読込」ボタンをクリックします。
テーブル更新キュー説明
「出願手続」テーブル「権利満了日」権利満了日が更新されます。
設定登録日から更新回数×10年の権利満了日です。
「更新」テーブル1回目の「更新」テーブルが作成されます。
空のテーブルを作成するためのキューですので、内容は確認不要です。
案件/庁書類同期キュー
  1. 「更新」テーブル「更新申請日」をトリガにアクション作成キューができるので登録します。(①)
    「更新」テーブル「分割納付F」をトリガにアクション作成キューができるので登録します。(②)
アクション作成キュー説明
更新アクション「更新申請アクション」設定登録日から更新回数×10年を期限としたアクションです。
(更新申請の登録料を分割納付している場合は)更新アクション「分割後期更新料納付」前回の更新申請期限日から5年を期限としたアクションです。
「更新」テーブルに「分割納付F」 が案件に登録されたことで「分割後期更新料納付」アクションのキューができます。
  1. 「システム連絡再読込」ボタンをクリックし、新しいキューがないことを確認して完了です。
  2. アクション一覧では以下のように各アクションが確認できます。
    「分割後期更新料納付」は更新アクションの種別となります。

更新の登録料(後期分)を分割納付する

  1. 登録料納付書をHTML添付します。
    詳細は「【特許庁HTML添付】庁書類で案件データを更新する」を参照ください。
  2. HTML添付により「案件/庁書類同期キュー」ができるので、キューを登録します。
  3. 「システム連絡再読込」ボタンをクリックし、新しいキューがないことを確認して完了です。

更新申請と更新の登録料納付を個別に管理する場合

商標の更新申請は「更新」テーブルと「更新申請」アクションで管理します。
「データ>更新」タブ「更新テーブル」で「更新登録査定日」や「更新登録料納付日」などの更新に関する情報を管理します。

「更新申請」アクションとは別に「更新登録料納付」アクションの期限を管理する場合は、
更新アクションタブにて「更新登録料納付」アクションを手動で作成します。